3Dモーションセンサは、取り付けられたものの姿勢を、正確に示すセンサで、非常に幅広い応用が考えられます。


 たとえば、バーチャル・リアリティや、遠隔操縦ロボットなどで使われる、HMDのトラッカーに用いれば、首を上下左右に向けた時に、そちら方向の景色を表示させるという使い方が可能になります。


 パソコンやゲーム機などでおなじみの3Dゲームへの応用も考えられます。このセンサを入れた銃型のゲーム・コントローラを使えば、コントローラーを向けた方向に画面内の銃も向けられるため、ゲームの操作性は格段に向上するでしょう。
 最近のゲームには、非常にリアルに人間の動きを再現したキャラクターが登場します。こ れはモーション・キャプチャといって、人間の役者に演技させた動きをコンピュータに取り込み、それをゲームキャラクタの動きに移し変えることで実現しています。従来これは、専用スタジオで何千万円もするシステムを使って行われる、大規模なものでした。
 しかし、このモーション・キャプチャも、3Dモーションセンサを12個使えば実現することができます。そのため、中小企業やホビーユーザーでも利用できる、非常に安価なシステムを作る事も可能になるでしょう。


さらに小型化を進める事で、携帯電話や端末に組み込み、位置情報サービスの精度をさらに高める事も可能です。
位置情報サービスは、GPSや電話の基地局の情報を使って、端末の持ち主が今どこにいるかを示します。これによって、たとえば徘徊老人を探したり、今いる場所から最寄りのレストランを地図上に表示させたり、営業やサービス・スタッフが今どこにいるかを調べるといった、多様な使い方が可能になります。ただし、GPSは人工衛星からの電波を受信する必要があるため、屋内やビルの谷間では利用できず、携帯電話やPHSは基地局のエリアが広いため、大雑把な位置しか示せません。しかし、それらの情報と、3Dモーションセンサの出力を組み合せれば、どの建物のどの部屋にいるかまで検出できるようになり、今まで以上にきめ細かなサービスが可能になるでしょう。
小型高精度で、コストパフォーマンスも高いNEC トーキンの3Dモーションセンサは、21世紀の様々なIT機器で、利用されていくことでしょう。