当社のセラミックジャイロの特徴は、振動させる棒が円柱状の圧電セラミックスで構成されていることです。この丸いセラミックスの棒一本に、電極を6個、印刷によって付けて分極処理をすることで、圧電素子を棒に3カ所貼ったのと同じ効果を持たせています。これに電圧を加えると、棒はくにゃくにゃ曲がる振動をして、全体が回転する時に、回る速さに比例した電圧を出力します。
振動子が丸いセラミックスの棒である事の最大のメリットは、精度の高い加工が比較的容易にできる事にあります。従来型の四角い棒を使った場合は、厚みと横幅をそろえて、縦横の比率を同じに揃えるのが大変で、精密なものを作るのが困難でした。しかし、丸い棒は転がしながら加工する事で高い精度を保つ事ができるため、高い性能を保ったまま、素子を小型化していくうえで非常に有利なのです。 実際、現在主力のCG-L53に使われているセラミックス棒は、太さ0.8ミリ、長さ9ミリのコンパクトサイズになっています。セラミックジャイロは動きに非常に敏感で、毎秒0.1度の低速の回転から、毎秒1500度の高速の回転まで、幅広いレンジの運動を捉える事が可能です。 |